オーロラ撮影に使った機材を紹介します。オーロラを専門に「追っかけ」ている人から見れば、なんとも貧相な機材と思えるでしょうが、アイスランドの気候であれば、こんなものでも何とかなるということです。

【カメラ】

ごく普通のコンパクトデジカメ「Canon Power Shot S30」です。
オーロラ撮影は基本的に絞り開放でシャッター時間を適当に変えて、ひたすら枚数を撮るのがコツのようですが、この点、デジカメであれば、すぐに結果が確認できるので、シャッター時間の調整は容易です。
S30はフィルム感度としてISO800相当の設定があるため、開放F2.8で10〜15秒の露出となりました。ただし、ISO800では盛大なノイズが乗ってしまうため、後でノイズリダクションの処理が必要です。

【レンズ】

S30はワイド側は銀塩換算で35mm相当であるためスケールの大きいオーロラにはちょっと足りないと考え、Kenkoの広角0.6倍のコンバージョンレンズを用意しました。これで17mmに近い画角になります。ただ、周辺部はケラレこそ無いものの相当ピントが甘くなります。
S30のようなコンパクト機にはレンズ部にねじ切りが無いため、digital camera workshop製のフィルタアダプタをかませて装着しています。

【メモリカード＆バッテリ】

旅行前に奮発して512MBのコンパクトフラッシュを購入しました。メモリの心配が無いと、精神的にも非常に楽になります。
あと、バッテリーも計３個を用意しました。電池切れのデジカメほど情けないものはありません。

【三脚】

必須です。１０秒も手持ちで静止できる人間は居ないでしょう。
２千円ぐらいの安い軽い三脚ですが、あると無いとでは大違いです。銀塩一眼ならとても耐えられないような代物ですが、コンパクトデジカメなら何とか大丈夫のようです。